採用の合否を決める面接。転職活動中に「面接がなかなか受からない」と頭を抱えてしまうことがあると思います。
なぜ、面接に受からないのか?また、どうすれば受かることができるのか?
それを解決するために本記事では、面接に全然受からない人の共通点と対策方法についてご紹介します。
また最後に、転職の面接を成功させる3つの心構えについても紹介するので、是非最後までチェックをしてみてください。
転職の面接に受からない人は共通点と対策をおさえよう
面接前に対策本を買って勉強したり、イメージトレーニングをしたりしているのに、何度も落ちてしまうと、挫折しそうになってしまいます。
なぜ、こんなにも万全な準備をしているはずなのに不採用なってしまうか?
実はそれには、新しい知識を取り入れる前に、大切なことを見落としてしまっていることが原因になっているのです。
面接が受からない人には共通点があります。
もし、それに気づかずに何度も面接に挑んでも、失敗の繰り返しになってしまうので、対策の勉強をするより、自身を見直すことが重要です。
転職の面接に全然受からない人の4つの共通点
全然受からない人に共通すること何なのか?
ここでは、その共通点について4つご紹介します。
- 転職の理由がネガティブである
- 業界分析や企業分析が足りていない
- 自己PRが成功していない
- 面接の基本マナーをおさえていない
一つずつ詳しく見ていきましょう。
転職の理由がネガティブである
なぜ転職理由がネガティブだといけないのか?
それは、面接官に「うちの会社でも同じ不満を持って辞めるのでは?」と思われてしまうからです。
例えば、人間関係に対する不満を持っているとします。(例:職場に馴染めない、上司と関わりづらいなど)
面接の時に、「転職した理由は何ですか?」と聞かれた時に、人間関係に関するネガティブな理由を答えてしまうと、「コミュニケーション能力がない人」「ストレス耐性がない人」と評価されてしまいます。
つまり、ネガティブな理由は、相手が受ける印象も悪くなってしまうので、本当の理由であったとしてもよくありません。
業界分析や企業分析が足りていない
業界分析と企業分析が必要な理由。
それは、応募する前に「その会社で活躍できるのか」「目指しているものを達成できるか」を想像し、入社後のイメージをつきやすくするためです。
もし、業界分析と企業分析をしないで就職をすると、自分がやりたい仕事ができなかったり、自分の強みが活かせなかったりしてしまいます。
すると、モチベーションが続かずに、退職をしてしまうことになってしまう場合があるので、転職を繰り返さないためにも、業界分析と企業分析は応募する前に行う大切な工程です。
未経験者の場合でも、業界についての理解がある前提で仕事を任されることがあるので、応募する前に業界の理解は十分に知っておく必要があります。
自己PRが成功していない
面接に落ちてしまうのは、会社にあなたの魅力が伝わっていないからです。
つまり、自己PRが出来ていないことが原因になっている場合があります。
その原因として考えられるのは、
・ストーリー性がない
例)いろいろな経験をしました
・抽象的になっている
例)私は~の力があります
・主観的になっている
例)私は~が自慢です。やる気はあります!
です。
ストーリー性は、人間力をアピールするために大切なことです。
経験してきたものを一つずつ上げていくような話し方では、魅力は伝わりません。
だからといって無理にストーリー性を持たせようとして、事実の羅列だけで話をしても、その人の人物像が分からないため、印象に残らない自己PRになってしまいます。
また、「コミュニケーション能力があります」「行動力があります」など、自己PRが抽象的になっている場合も、面接対策マニュアルの中から選んだ言葉のように聞こえてしまうので、面接官もイメージがしにくくなってしまいます。
面接官に、気持ちを伝えようと必死になりすぎ、誇張した話し方になると、主観的な自己PRになってしまうので注意が必要です。
面接の基本マナーをおさえていない
人は第一印象で8割決まると言われています。
つまり、面接の基本マナーが出来ていないと、受ける前からマイナスイメージを与えてしまいます。
基本的なマナーにはさまざまあり、例えば、
・挨拶時のマナー
・声や服装に関するマナー
・話し方に関するマナー
があります。
この項目の中で、一つでも出来ていないものがあれば、減点対象として評価は悪くなってしまいます。
転職の面接に受からない人がすべき4つの対策方法
なかなか面接に受かることが出来ない時はどうすればいいのか?
ここでは、転職の面接に受からない人がすべき対策方法を4つご紹介します。
- 転職理由や志望動機をしっかり詰める
- 事前の業界・企業分析を徹底する
- 自己PRは骨組みを意識する面接マナーを
- 面接マナーを客観的にチェックする
一つずつ詳しく見ていきましょう。
転職理由や志望動機をしっかり詰める
志望動機には、大きく言うと「退職理由」と「転職理由」を合わせたものになります。
退職理由とは、「転職をするきっかけ」になります。
転職理由とは、「あなたが今後どうなりたいかの理由」になります。
では、実際にどのように組み合わせていくのかを例にして説明します。
まず、退職理由を「残業が多い」で、転職理由を「効率的に働き、高い成果をあげたい」とします。
すると以下のような志望動機になります。
(例)
前職では「残業する人は頑張っている」という評価がされており、効率的に短期間で成果をあげる人よりも、長く職場に残る人が評価される傾向にありました。
残業を厭うわけではありませんが、メリハリをつけながら業務に取り組む事で、より高い成果をあげる事ができ、ビジネスパーソンとしても成長できるのではと考え、貴社を応募しました。
事前の業界・企業分析を徹底する
面接を受ける前に、会社の業界知識や企業情報については事前に知っておく必要があります。
もしこれができないと、何故その会社を選んだのかを聞かれた時はあいまいな回答になってしまします。
そこでまずは、会社を分析する際は、その会社の業界について詳しくなりましょう。
深く知っていくことで、自分の興味や、強みに合わせた業界を見つけることができます。
次に、業界の動向を把握し、業界の将来性についての理解しておきましょう。
自分の将来像や、キャリアプランを明確にしていくことができます。
業界と企業の分析をする際は、会社四季報、新聞・業界誌、企業のウェブサイト・求人情報サイト、転職イベント、口コミサイトを利用すると良いでしょう。
自己PRは骨組みを意識する
自己PRは、「すごさ」ではなく、「あなた自身がどんな人なのか」を伝えていきます。
つまり、自分の人柄を明確にしていくことが重要です。
そこでまずは、あなたの「経験」をすべて書き出して見ましょう。
例えば、前職ではどういった部署に携わったのか、どういった仕事を経験してきたのか、を思い出せる範囲でいいので、出来事を書き出していきます。
次に、経験からの「共通点」や「共通するキーワード」を探していきます。
例えば、学生時代に生徒会長やクラス委員をした経験と、仕事ではプロジェクトリーダーとして企画や管理をした経験がある場合、2つには「リーダー経験」という共通点があります。
このように経験の中から共通点があるもの導き出していきます。
最後に、自主的に行動したエピソードを探していきます。
これは、問題に直面した時にどういった行動をしたのかのエピソードを書いていき、その経験を活かして会社にはどう活かすていきたいかを考えていきます。
エピソードを考える際の必須内容は「話の概要」と「行動の理由」、そしてその行動中の「取り組み方」や「工夫点」、最後に「結果」になります。
これらを簡潔にまとめることができれば、内容が濃くわかりやすい自己PRになるでしょう。
面接マナーを客観的にチェックする
面接マナーは、社会人として知っていないと恥ずかしいものです。
想像してみてください。
例えば、面接当日に連絡もなく遅れてきて、身だしなみも整ってない状態で、ドアを開けて入室してきた場合、どんな印象を受けますか?
マイナスな印象を受けると思います。
そこで、面接を受ける前に、自分の状態を客観的に見ることで、マナーを忘れてしまうことを防ぐことができます。
身だしなみは以下の項目をチェックしましょう。
- スーツ
色、サイズ、汚れ、しわ、ほつれ、しつけ糸がないこと、折り目がしっかり付いていること - バッグ・時計・眼鏡・ベルトなどの小物類
デザイン(派手ではないこと)色(派手ではなく落ち着いた色) - 髪型
色(地毛の色が無難)アクセサリー類は付けないこと - 爪
爪の先が伸びすぎていないこと、汚れがないこと
自分では分からない時は、自分の姿を撮影や、誰かに見てもらうと良いでしょう。
転職の面接を成功させる3つの心構え
転職の面接を成功させるにはどういった心構えで望むと良いのか?
次の3つご紹介します。
- メラビアンの法則を意識する
- 転職活動の軸を持つ
- 自責思考で受け答えする
一つずつ詳しく見ていきましょう。
メラビアンの法則を意識する
メラビアンの法則とは、コミュニケーションにおいて話し手が聞き手に与える影響を「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」という3つの要素で数値化したものを言います。
- 視覚情報:Visual(見た目や表情)→7%
- 聴覚情報:Vocal(声の質や大きさ)→38%
- 言語情報:Verbal(会話の内容)→55%
「聞き手」に影響を与える割合は9割も占めているので、見た目で9割決まると言われているわけです。
面接においても言えることで、マイナスなイメージを持たれてしまわないよう、面接におけるマナー(見た目や言動)の今一度、見直すことが大切です。
転職活動の軸を持つ
過去の経歴に、転職を繰り返している履歴が書かれていると、その書類を見ている人にとっては「やりたいことがなく、軸がぶれている人」といった印象を受けてしまいます。
なんとなくで転職するのは、もちろんよくありませんが、まず自分は何を目指していて、そのためにこのスキルが必要だから、そのスキル磨きや資格の勉強をしている、といった形で明確に将来の理想図を持っていると、転職先を選ぶ時に重視することが分かっていきます。
自責思考で受け答えする
転職理由を聞かれた時に、「残業が多くて体力的にきつい」「上司のパワハラがきつい」とついつい本音が出てしまい、会社への不満を愚痴のように話してしまったとします。
すると面接官は、「この人は、人のせいにして責任放棄をする「他責思考」なのかな」と評価してしまいます。
日常での考え方は面接の時にでてしまうので、まずは「自責思考」を持ち、自分の転職活動に責任を持ちましょう。
転職活動の面接は事前の対策を念入りに行おう
面接になかなか受からない時には、何を見落としている可能性があるので、一度振り返って確認をすることが大切です。
基本である、面接マナーからしっかり見直し、志望動機や自己PRも相手が聞くと、どのように感じるのかを客観的に見てみましょう。
その際は動画にとって練習すると、自分の様子から確認できるのでおすすめです。
面接時に聞かれる志望動機や自己PRの考え方を改めて確認したい時や、業界や企業の分析をしたい時には是非参考してください!
