人気で、応募が集中しやすい大手企業。
高卒から大企業へ就職を考えている人の中で、「転職ができるのか知りたい」「転職を成功させる方法を知りたい」と思っている方がいると思います。
そこで本記事では、高卒で大手企業に転職が可能かどうかと、成功させる方法についてご紹介します。
高卒から大企業の就職は可能
高卒からでも、アピールできる実務経験やスキルがあれば、大企業に就職できます。
ただ注意したいのは、未経験で大企業に挑戦するのはどの業界でも難しいということです。
高卒で大企業に転職しようとしても、「社会人経験が浅い」「業務・業界経験が浅い」「飽きっぽい印象を持たれてしまう」といったマイナスな側面が強調されてしまい、採用に繋がらないことがあります。
高卒で大企業に転職したいのであれば、事前に企業が求める資格やスキルを理解して、計画的に転職活動を行うことが重要です。
具体的にその方法について説明しているので、是非参考にしてください。
高卒で大手企業の転職を成功させる5つの方法
どうすれば、大手企業へ転職できるのか?
ここでは、高卒で大手企業の転職を成功させる方法を5つご紹介します。
- 必要な資格を取得しておく
- 実務経験を積んでおく
- 自己分析で自分の強みを明確にしておく
- キャリアプランを語れるようにしておく
- 転職エージェントに大企業を紹介してもらう
一つずつ詳しく見ていきましょう。
必要な資格を取得しておく
転職をする時に、資格があると有利になります。
なぜなら、会社側から即戦力の人材として期待される可能性があるからです。
ただし、必ずしも有利になるとは限りません。
たとえ多くの資格を取得していても、その資格が転職先で求められているものと一致しなければ、会社へのアピールには繋がらないからです。
そのため、資格を取得する時は、「なぜその資格が必要なのか」「転職先の企業で求められているものなのか」ということを考え、転職したい職種や業種によって変える必要があります。
例えば、経理職に就きたい場合は日商簿記検定の資格を取得したり、建築士になりたい場合は建築士の資格を取得したりするなど、転職先の職業と一致していて、客観的に評価できるような資格であれば、有利にはたらく場合が多いです。
企業によっては、大卒の資格よりも専門の資格に注目するとこともあるので、応募する前に必要な資格を取得しておくと良いでしょう。
実務経験を積んでおく
高卒から大手企業に転職するには、実務経験を積むことが大切です。
実務経験がない状態で応募をしようとすると、採用者にとっては、学歴しか判断するポイントがないので、未経験でも応募可能な企業ではない限り、採用されることは難しくなります。
特に大手企業であれば、実務経験年数や実績が重視されるので、資格だけで挑むことは厳しいです。
また、大手企業が新卒を採用する場合は、学歴を重視するので「大卒以上」で募集しているケースが多です。
高卒者は大卒者よりも学歴の面で不利になってしまうので、大手企業が必要とする実務経験を積んでから転職をしましょう。
自己分析で自分の強みを明確にしておく
面接で必ずと言ってよいほど質問されるのは、自己PRです。
「あなたの自身の長所・短所は何ですか?」「あなたの強みは何ですか?」と聞かることがありますが、ここで面接官に魅力に感じてもらえなければ採用にはなりません。
この質問に答えるには、自己分析で自分の強みを明確にしておく必要があります。
自己分析は次の手順で行いましょう。
-
- 自分が持つ強み・長所を明確にする。
- その強みを発揮した経験を書き出す。
- 自分の強み・長所を活かして会社でチャレンジしたいことを考える。
ここで注意しておきたいのが、自分の自己PRと企業が求めるものがマッチしているかどうかです。
もし、運よく大企業に入社できたとしても、実力を発揮できず辞めてしまうことになります。
企業は、「人柄」「企業への熱意」「今後の可能性」の3点を確認しているので、自分の適性を理解し、強みを明確にしていきましょう。
キャリアプランを語れるようにしておく
キャリアプランとは、自分が今後どのような経歴を積み上げていくのかを考える中長期計画のことです。
面接では、「将来どのような仕事をしたいですか?」「ご自身のキャリアビジョンをお聞かせください」のように聞かれることがあります。
ここで、曖昧な返答をしてしまったり、会社に合わせすぎる内容だったりすると、評価はよくありません。
面接で失敗をしないようにするためにもキャリアプランを立てることが大切です。
キャリアプランを立てる時は、次の順で行いましょう。
- 自分の過去を振り返る
(どんなことに意欲的に取り組んできたか?どんなことで失敗してきたか?) - 現在の状況を理解する
(現在どんな仕事をしているのか?自分にはどんなスキルがあるか?) - 将来の理想像を考える
(5年後、あるいは10年後にどんな働き方や暮らしをしたいのか?) - 現在の状況と将来の理想像を近づける計画を立てる
(現状足りていないスキルや経験は何か?)
キャリアプランを立てることは、自分に合った転職先を見つける上でも大切なことなので、将来の目的を明確にして、必要なスキルと経験を積む計画を立てましょう。
そして、面接ではキャリアプランを語れるようにしておきましょう。
転職エージェントに大企業を紹介してもらう
転職エージェントは、転職活動を支えてくれる強い味方になります。
転職エージェントに登録をすると、以下のサポートを受けることができます。
- 無料カウンセリング
- 求人紹介
- 面接対策
- 応募書類の添削
- 内定後の収入交渉
- 面接日の日程調整
高卒でも募集している大手企業の求人を豊富に保有にしている転職サービスもあるので、積極的に利用していきましょう。
また、企業の社風などの内部事情を詳しく知りたい時や、応募書類や面接でのアピールの仕方が分からない時は、エージェントに相談すると、的確にアドバイスを受けることができます。
担当コンサルタントは、企業に「推薦状」であなたの魅力をアピールしてくれるので、内定確率も上がります。
高卒でも転職が可能な職種5選
高卒で就ける職業はどんなものがあるのか?
ここでは、高卒でも転職が可能な職種を5つご紹介します。
- 営業職
- 介護職
- 製造業
- 運送・配送業
- エンジニア
一つずつ詳しく見ていきましょう。
職種1:営業職
営業職とは、見込み客に商品やサービスを買ってもらうために、営業戦略を立てたり、顧客が抱える課題をどのように解決できるのかを提示したりするお仕事です。
種類には、新規顧客を開拓する新規開拓営業や既存顧客への営業、企業に対する法人営業など、様々あります。
営業職は、専門技術やスキルよりも、対人的な能力としてコミュニケーションスキルが求められるので、高卒や大卒といった学歴に関係なく活躍することができます。
そのため、募集要項に「未経験者歓迎」「学歴不問」とする求人が多いです。
企業の採用者は、仕事への意欲や向上心、ポテンシャルを重視して採用するケースが多いので、志望動機や自己PRでは、熱意を持ってアピールをしましょう。
職種2:介護職
介護職は、高齢者が安心して生活できるように、訪問介護や在宅分野から老人ホームなどの介護施設で、高齢者の身の回りの世話や相談、援助などの介護サービスをする仕事です。
介護職の仕事は大きく分けて、入所型(高齢者が入所して生活する施設)と通所型(利用者が昼間にお出かけ先として訪れる施設)訪問型(介護職が高齢者の自宅を訪問する)があります。
少子高齢化によって介護職のニーズが高まっているので、人材不足に悩む企業は多く、人物重視で採用を行うことが多いです。
そのため、介護職には、経験や学歴を問わない求人が多くあります。
介護の仕事に就くためには資格が必要になりますが、入社後に資格取得の支援講座や受験費用の補助などを行う企業もあるので働きながら取得することができます。
職種3:製造業
製造業とは、材料もしくは部品を加工・組立した製品を製造し販売する業種のことです。
製品の分野には、自動車、鉄鋼、精密機械、食品、アパレルなどがあります。
工場の製造業の求人には、「学歴不問」「未経験OK」が多く、高卒者を積極的に採用しているため、高卒でも大手企業に転職しやすいです。
残業が少なく、福利厚生も充実しているホワイト企業が多く、仕事の頑張りが評価されるので、昇進しやすい特徴もあります。
もし、興味のある分野や携わりたい分野があれば、製造業がオススメです。
職種4:運送・配送業
運送業とは、荷物や人を運ぶ仕事で、荷受けや庫内での仕分けなどの作業も運送業の中に含まれます。
現代では、ネットの普及により、ネットショッピングをする人が急激に増えており、配送業界への需要が高くなっています。
そのため、ドライバー不足で、人手が足りない会社が多いです。
配送業界は、学歴に関係なく、未経験でも採用されやすい職業になります。
中型自動車や大型自動車の免許は必要になりますが、免許取得費用の負担をしてくれる会社は多いため、費用を負担することなく、就職しやすい環境になっています。
働く人の年齢層は幅広く、女性ドライバーの積極採用しているところが多いです。
職種5:エンジニア
ITエンジニアは、コンピュータや通信を駆使した情報技術に特化した技術者の総称です。
エンジニアの種類にもさまざまあり、例えばシステムエンジニア、プログラマー、インフラエンジニア、情報セキュリティエンジニアなどがあります。
今後もITが求められ続ける限り、必要不可欠な存在で、求人を出している企業は多いです。
プログラミングの知識やスキルは必要になりますが、人員確保のため、未経験からでも活躍できるサポート体制を整えている企業が多く、専門学校に入らなくても、働きながらプログラミングスクールや通信教育で学ぶことができます。
結果が出せた分、給料もアップするお仕事でもあるので、短期間で収入を増やしたい方にはオススメです。
高卒から大手企業に転職する2つの注意点
高卒の方は転職活動の経験が浅いため、失敗してしまうことがあります。
ここでは、高卒から大手企業に転職する注意点について2つご紹介します。
- 呆然とした理由ではいけない
- 職種だけで選ばない
一つずつ詳しく見ていきましょう。
呆然とした理由ではいけない
もちろんですが、「大手企業に転職したい!」という気持ちだけでは、転職はできません。
大手企業は、会社に利益をもたらしてくれる人を必要としているため、どれだけ志望動機や自己PRを工夫しても、不採用になってしまいます。
いくら学歴が優秀な人であっても、大手企業に転職することが難しいのが現実です。
企業の立場に立って考え、必要とされる人材として認めてもらえるかどうかを客観的に見てみましょう。
職種だけで選ばない
転職しやすいからといって、職種だけで選択するのも良くありません。
「なぜ他ではなくこの会社を志望するのか?」という質問に明確に答えることができなければ、「大手企業だったらどこでもいい人」と思われてしまいます。
どこへ応募しても当てはまりそうな返答ではなく、企業の目的や強みをしっかり理解して、企業に合わせたアピールポイントを持っておく必要があります。
そのためには、企業分析をすると良いでしょう。
業界と企業の分析をする際は、会社四季報、新聞・業界誌、企業のウェブサイト・求人情報サイト、転職イベント、口コミサイトなどが便利です。
就職しやすい職種を選択して実務経験を積もう
高卒から大企業に転職するには、自己分析や企業研究や入念に行っておくことが大切です。
給料や待遇がいいからという曖昧な理由では、不採用になってしまうので、キャリアプランを立てて、面接では語れるようにしておきましょう。
もし、分からないことや不安なことがあれば転職エージェントで相談すると良いでしょう。
あなたの就職活動の成功を願っています。
