転職したいと考えてはいるものの、スキルなしの自分には難しいのでは、と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
実は、ポイントを押さて転職活動を行うことができれば、スキルがなくても転職を成功させることは可能なのです。
こちらの記事では、スキルなしの方でも転職活動を成功させるためのコツと注意点をご紹介します。
スキルなしでも転職活動ってできる?
転職はスキルマッチで成功するイメージがありますが、自分に誇れるスキルがない人でも転職活動にチャレンジすることはできるのでしょうか?
結論、経験や知識の有無にかかわらず、スキルなしの方であっても転職活動を行うことはできます。
しかし、スキルがない方の場合は技術力や知識面において自分をアピールすることができないので、ポイントを押さえてうまく転職活動を進める必要があります。
スキルなしでも転職を成功させるための7つのコツ
スキルなしの方が転職活動をうまく進めるためにはどのようなポイントを押さえるべきでしょうか?
ここからは、スキルなしの方が転職を成功させるための具体的なコツをご紹介していきます。
参考にしてみてください。
- 未経験でも転職しやすい業界を狙う
- 転職の条件を絞り過ぎない
- 転職後しばらくは年収がダウンしても仕方ないと腹をくくる
- 挑戦しやすい資格にチャレンジする
- スキル以外のアピールポイントを考える
- 多少は話を盛る
- 転職エージェントを上手に利用する
未経験でも転職しやすい業界を狙う
スキルなしの人が転職を考える場合、未経験者の受け入れが盛んな業界をピンポイントに狙って活動すると内定の確率は上がるでしょう。
人手不足が続いている業界では、未経験者を柔軟に受け入れて自社でしっかりと教育する傾向が強く、転職してスキルを付けられるチャンスでもあるのでスキルなしの方にはとてもおすすめです。
例えば、ITやWeb業界は、AIやクラウドサービスの需要が急激なスピードで拡大しているため、慢性的に深刻な人手不足が続いています。
そのため、文系出身の未経験者など、全くITに関連のない人材も積極的に採用をし、自社で教育をしてエンジニア不足を補っている企業が多く、スキルなしの方にも挑戦がしやすいおすすめのフィールドです。
また、少子高齢化で人手が足りない介護・福祉業界でも継続して採用活動を行っている企業が多く、介護士などは資格を取ればスキルアップができる職種なので、スキルがない方でも高みを目指せるフィールドでしょう。
転職の条件を絞り過ぎない
スキルなしの方が転職活動をする場合、なりたい職業や憧れの業界などに条件をしぼって活動をすると転職できない可能性が高いです。
スキルなしでも挑戦ができるというそもそもの前提が大きな条件になるので、どうしても求人選択の幅は狭くなりがちです。
そのため、いろいろな業界・業種に目を向けて、広い視野で求職した方が転職しやすいでしょう。
また、福利厚生や残業時間など、その他の条件においても個人側で妥協することがある程度は必要です。
スキルなしで挑戦できるという部分を最重要視して、いろいろな求人を幅広く見ていくことをおすすめします。
転職後しばらくは年収がダウンしても仕方ないと腹をくくる
転職後、現年収を維持したり年収をアップさせたりするには、どうしてもスキルが必要です。
そのため、スキルなしで転職をしたい場合は、年収面に関しては入社後しばらくの間下がったままでも仕方がないと覚悟をしておく必要があります。
転職先で独り立ちできるまでは下積み社員という心づもりをしておき、年収ダウンは妥協するようにしましょう。
入社後の頑張りに応じて年収はついてくるものなので、転職してスキルをつけてから給与アップを目指しましょう。
挑戦しやすい資格にチャレンジする
スキルなしの方が転職活動するにあたっては、何か資格を身についておいたほうが、なにもなしの丸腰状態よりは有利にはなります。
とはいえ、マニアックな資格は取得するのが難しい反面、持っていても実務に繋がりづらい場合が多く、転職活動においてそこまで強みにはならないのが現実です。
資格を取得していることで、やる気の証明にはなるかもしれませんが、有資格者だからといって採用したいととらえられることは専門的な職種以外ではほとんどないでしょう。
MOSやTOEICなどといったように、受験のチャンスが多くて、一般的にみて役にたつような試験にチャレンジすることをおすすめします。
スキル以外のアピールポイントを考える
選考を突破するためには、面接で自分を売り込むことが必要ですが、スキルなしの方の場合は知識や経験を推していくことが難しいので、スキルに成り代わる自分のアピールポイントを探し出す必要があります。
応募したい求人に、どんな能力が必要なのかをよく調べて、強くアピールできそうな自分の性格面の強みや特性を洗い出しましょう。
例えば事務職に挑戦したい方であればコツコツと頑張ることができる性格の方は親和性がありますし、ITエンジニアに挑戦する場合は、勉強意欲が高く積極的にトレンドを吸収できる方は性格面が強みになり得るでしょう。
自分の今までの人生を自己分析して、性質や特徴を洗い出し、仕事で活かせるようなアピールポイントを洗い出しましょう。
多少は話を盛る
スキルのない人が転職活動をするにあたって、案外大事なのは話を盛ることです。
自分では、少し誇張し過ぎかな、良く言いすぎかな、と思うような内容でも事実を肉付けする分には、多少話を盛って自分を魅力化することも必要です。
もちろん嘘をつくのはNGですが、自分ではこう思う、他人からはこう見られてきた、などという個人的な観点で話す場合、エピソードを誇張しても問題はありません。
ただし、持っていない資格を保有していると言ってみたり、嘘の学歴を言うのは事実を偽っていることになり、露呈すると内定取り消しレベルの案件になるので絶対にやめましょう。
また、業務上担当したことがない仕事を、経験があると嘘をついてしまうのもNGで、面接時にボロが出てバレたり、採用後に期待ほどの活躍ができなかったりするので、でっちあげで話すのはやめましょう。
転職エージェントを上手に利用する
スキルなしの方の転職にこそ、エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントに登録すると、スキルなしの方にも挑戦できる求人をピンポイントで紹介してくれたり、アドバイザー経由で応募企業にうまく個人をプッシュすることができたりと、スキルなしの方でも転職を成功させる可能性が高くなります。
また、スキルに代わる自分の魅力点を探し出す場合に自分の人生ごと棚卸しする必要がありますが、アドバイザーに依頼をして、一緒に自己分析を行えるのもエージェントを利用するメリットです。
第三者からみてアドバイスをしてくれるので、自分でも気づけないアピールポイントが見えたり、アドバイザーが背中を押してくれることでスキルがない人でも自信をもって活動することができます。
スキルなしでの転職活動での5つの注意点
スキルなしの方が転職活動をするにあたっては、慎重に進めるべき場面も多く、注意したほうがいい点がいくつかあります。
ここからは、スキルなしで転職活動に挑む場合に注意すべきこと5つをご紹介していきます。
- スキルでウソはつかない
- スキルなしだから不採用ではない
- 高望みはしない
- 自分を卑下しすぎない
- 特別な事情が無い限り正社員採用を目指す
スキルでウソはつかない
面接の中で、できないことをできると偽ったり、実際には担当したことがない業務なのに経験があると言ったりと、スキル面で嘘をつくのはやめましょう。
実際にあったエピソードを多少盛ったり、誇張して話すことは自分の魅力化に繋がるので多少は必要なことですが、でっちあげた作り話を言うのは絶対にNGです。
嘘がバレたら選考は不合格になることが多く、また採用決定後に露呈した場合は、内定自体が取り消しになる可能性が高いです。
万が一、スキルを偽って入社できたとしても、転職後すぐにバレてしまい、評価の目が厳しくなったり、最悪のケースは試用期間中に解雇になってしまう場合もあります。
事実の肉付けとして多少話を盛るのはいいですが、実際にはないことを捏造して作り話をすることは避けましょう。
スキルなしだから不採用ではない
転職活動では不採用になることが基本で、どんなにスキル面が完璧で優秀な人であっても、すべての企業から合格をもらうことはありません。
そのため、不採用が続いたとしても、スキルがないからだと落ち込んだり自分を責めたりする必要はいっさいありません。
転職には、相性やご縁が大きくかかわってくるもので、スキルがないという事実が合否を左右しているわけではありません。
自分を受け入れてもらえる企業に出会えるまで、どんどんトライし続けましょう。
高望みはしない
スキルなしの方の場合は、どう頑張ってアピールをしても採用の見込みがない求人も多くあります。
企業が即戦力の人材を求めていたり、スキルのある社員の後任ポジションなどの場合は、どんなに望んでも採用ターゲットになり得ないケースが多いです。
どうしてもチャレンジしてみたい求人の場合には応募してみるのもいいですが、経験者枠に応募をし続けたり専門的な知識が必要なポジションに挑み続けたりと、無謀なトライばかりをしていても基本的に採用に至ることはありません。
求人票にある求める人物像や仕事内容の欄を確認し、現実的に考えて自分が挑戦できそうな求人に絞って活動を進めていくことを心がけていきましょう。
自分を卑下しすぎない
スキルがないからといって、自分を低く見すぎる必要はありません。
どうせ自分なんか、スキルがないから無理だろう、と思い込まず、現実的に可能な範囲でチャレンジし続けましょう。
スキルはなくても人柄が魅力的だったり、性格が求人にマッチしていて採用に至るケースもあります。
企業によって求める人物像はそれぞれなので、スキルが高いということが必ずしも評価の対象というわけではありません。
卑下をして行動に移さないとチャンスを失ってしまいますので、どんどんチャレンジしてみましょう。
特別な事情が無い限り正社員採用を目指す
今現在スキルがない方は、今回の転職でスキルを身に着けることを目標にした方がいいでしょう。
そのため、雇用形態は派遣社員ではなく正社員採用を目指すことをおすすめします。
派遣の場合は、その場の仕事を物理的にこなしていくという作業員としての役割を求められる場合が多いので、スキルアップができるフィールドではないことがほとんどです。
派遣社員で妥協してしまうと、ますますスキルとは縁遠くなってしまい、今後も引き続きスキルなしの状態が続いてしまうことになります。
スキルなしの方でも正社員雇用を行っている企業はたくさんありますので、なかなか見つからなくても根気よく正社員求人を探しましょう。
ポイントを押さえてスキルなしの転職活動を成功させよう
スキルなしの方であっても、ポイントさえ押さえれば転職することが十分可能です。
自分はスキルがないからどうせ無理だ、とは思わずに、現実的に狙える範囲の求人にどんどんチャレンジすることをおすすめします。
また、今現在スキルがない方は今回の転職でスキルをつけることを目標として活動ができるといいでしょう。
根気よく転職先が見つかるまでチャレンジを続け、後悔のないように活動を続けましょう。
