年収400万円という言葉を聞くと皆さんはどのようにことを考えますでしょうか?
少ないと考える人もいれば、憧れと考える人、同じくらいだと考える人にほとんどがわかれます。
職業によって年収や手取りなどが変わるため、生活レベルが大きく変わるといっても過言ではありません。
日本人の平均年収がおよそ400万円から450万円の間だといわれているので、年収が400万円あるとどのような生活ができるのかについて解説します。
年収400万円の生活が知りたい!
日本人の平均年収・月給は国税庁の「民間給与実態統計調査」によってまとめられています。
平成29年度の段階で日本人は男性女性合わせた平均年収額が432万円だという調査結果が出ています。
年収400万円を超えている人は全体の44.8%程度で、日本で働く人の半分以上の人が年収400万に到達できていません。
年収400万円の生活に憧れて月収・手取りや生活レベルについて調べる人が多いので、年収400万円の人の生活事情についてご紹介していきます。
まずは年収400万円の月収・手取りをチェック
- 年収400万円の月収・手取りはコレ
- 年収400万円のボーナスはコレ
まずは年収400万円の人の月収や手取り・ボーナスについてご紹介していきます。
もちろん職種や雇用形態によって給料やボーナスは大きく変わります。
年収400万円の人の平均的な金額としてぜひチェックしてみてください。
年収400万円の月収・手取りはコレ
年収を400万円の人の月収は単純計算をした場合400万円に12か月を割ったはおよそ月収が34万円になります。
もちろん34万円全て手元に残るというわけではなく、税金を会社経由で支払うため手取り金額は変わってきます。
税金は月収の2割弱程度になるため、年収400万円の人の手取りはおよそ27万円程度です。
税金は収入によっても変わりますが、およそ7万円~8万円引かれると考えましょう。
27万円から家賃や生活費などを計算して生活をしていく必要があります。
年収400万円のボーナスはコレ
ボーナスに関しては雇用形態・役職に関係して変わってくるため、人によって金額が多少変わってきます。
年収400万円の人のボーナスは71万円~76万円の間で、平均ボーナス金額は84万円程度です。
ボーナスの割合は手取りのおよそ3倍と考えるとわかりやすいです。
ただしボーナスは景気によって金額が変動する場合が多いので、景気などにも注意するのが好ましいです。
年収400万円の家賃相場をチェック
- 家賃は収入の30%なんて言われていたが…
- 23区内などの都心部
- 地方都市の場合
年収400万円の人の平均手取りは「27万円」で平均ボーナス額は「84万円」という点をご紹介しましたが、次は多くの人が気になる家賃についてご紹介します。
家賃は生活レベルがわかる点でもあり、頑張って良い場所で過ごしている人もいれば、家賃を大きく削って貯蓄や好きなことに回している人もいます。
どのくらいの家賃の賃貸・住宅に住んでいるのかご紹介しますので、家賃相場もぜひチェックしてみてください。
家賃は収入の30%なんて言われていたが…
一昔前には年収に対して妥当な家賃は「収入の3割」と言われていました。
しかしこの収入の3割は今では高すぎるといわれています。
収入の2割から2.5割でも十分良い生活を送ることができるため、3割は今では高すぎると考えるのがおすすめです。
もちろん都心部住みか地方住みかによっても家賃が変わるため、引っ越しなどを考える際には住んでいる場所の相場を調べるのが好ましいです。
23区内などの都心部
東京都23区内の都心部に住んでいる人はやはり地方住みの人と比べて家賃は高くなります。
その分基本給なども高いのですが、東京都23区内の都心部に住むことを考えると年収400万円の人は8.3万円程度が目安です。
家賃は固定費でもあり、毎月支払う必要がある支出なのでしっかりと意識をするようにしましょう。
貯蓄をしたい場合や趣味にお金を注ぎたいと考えている場合は平均よりも安い物件に住むのがおすすめです。
地方都市の場合
地方都市に住んでいる場合は東京都23区内に住んでいる人と比べると家賃が大きく下がります。
年収400万で地方都市に住んでいる人の家賃の目安は7.0万円程度です。
他にも水道光熱費や駐車場代などを考えてさらに支出が上乗せされますが、7万円の家賃があれば場所によっては2LDKから3DKの家に住むこともできます。
ただし地方都市の場合は家賃などが安いものの、給料レベルが低い場合や交通費・ガソリン代で大きな支出ができる場合があるので、消耗費・交通費もしっかりと考えるようにしましょう。
年収400万円の生活レベルはどれくらい?
- 都心部以外なら車を持てる
- 住宅ローンは可能
- 夫婦共働きが前提
次は年収400万円のひとがどのくらいの生活ができるのか、生活レベルについてご紹介していきます。
もちろん生活レベル・基準は人によって変わるため、趣味や食費に重点をおく人もいれば、貯蓄に重点をおく人もいます。
一般的な年収400万円の人の生活レベルについてご紹介していきますので、年収400万円の人の生活が気になる人はぜひチェックしてみてください。
都心部以外なら車を持てる
東京都23区内に住んでいる人は公共交通機関が発達しているため車があまり必要がありません。
逆に地方都市に住んでいる人は車が必要になることが多く、年収400万円程度であればくるまをもっている人がほとんどです。
東京都23区内住みの人でも地方によく行く人であれば車を持っている人もいますが、東京都の場合は土地代が高いため、毎月の駐車場代もかなり高く、かなりの負担になってしまう場合が多いです。
地方都市の場合は車を持ち、維持費を合わせてもある程度の余裕は持てる生活レベルになります。
東京都の場合は車の維持費の費用は公共交通機関の利用費用として消えることが多いです。
住宅ローンは可能
ある程度年収を稼げるようになってくると、夢のマイホームなどを購入しても大丈夫なのか考える人も多いです。
マイホームを建てると毎月住宅ローンを払っていく必要がありますが、年収400万円で夢のマイホームを建てることは可能です。
基本的にマイホームを建てることを考える場合は自己資金を建てる家の2割程度は用意しておくのが好ましいです。
年収によって建てることができるマイホームの金額が変わる上に、返済金額や金利によって毎月の支出が変わります。
具体的に挙げると、年収400万円の人は金利が2%で返済期間は35年で借入限度額は2500万円程度・毎月8万4千円程度の支払いです。
自己資金を500万円と考えた場合およそ3000万円程度の物件の購入ができます。
マイホームの場合は賃貸物件と比べるとどうしても毎月の負担が大きくなるので、他の部分を削る必要があります。
夫婦共働きが前提
年収400万円でも独身・既婚や生活を養わないといけない人の人数によっても生活レベルは大きく変わります。
独身であれば年収400万円でも十分満足できる生活を送ることができますが、既婚者で子供がいる場合・養う必要がある人がいる場合は共働きを行うのが好ましいです。
既婚者で子供が2人いる場合は家賃などを含めておよそ毎月28万円から32万円程度の支出があるといわれています。
単純に考えても、年収400万円の手取りは27万円で、家賃が7万円程度であれば残りは20万円です。
この20万円から「水道光熱費」「駐車場代」「食費」「小遣い」「保育費・学校費」「生命保険費用」「ネット環境代」「ガソリン代」「日用品雑費」などを支払っていく必要があります。
一見20万円もあれば十分生活できそうなイメージですが、食費や水道光熱費、さらに旅行やレジャー代などを考えると使えるお金はほとんどありません。
結婚して子供がいる場合は年収400万円であっても共働きをするのがおすすめです。
年収400万円の仕事3選
- 公務員
- 不動産販売
- 運輸業
次は年収400万円を超えることができるといわれている職種・業界についてご紹介していきます。
就職できる職業によってやはり給料・年収は大きく変わり、年収400万円にはいくら頑張っても難しいという場合もあります。
もちろん継続年数や役職によってもらえる給料は変わりますが、どのような職種・業界に就くことができると400万円以上を超えることができるのかご紹介しますのでぜひチェックしてみてください。
公務員
年収400万円を手堅く狙いたいと考える場合はやはり「公務員」がおすすめです。
もちろん公務員と一言でいっても仕事内容はさまざまですが、20歳から公務員の職業に就き、しっかりと仕事を勤めていくと30歳前後にはボーナスを含めて年収400万円程度にはなるといわれています。
例を挙げるとすると学校の教員や消防士などがこの年収400万円に到達できる仕事です。
もちろんしっかりと継続して働く必要がありますが、年功序列である上にボーナスの金額が多い・安定している点が魅力的になります。
ただし、デメリットとして着々と実績を積む必要があり、長期の目で見て年収400万円を目指す必要があります。
不動産販売
公務員の次に挙げられる年収400万円を超えることができる仕事は「不動産販売」です。
不動産販売も特殊な仕事で、主に営業をして販売していく必要があります。
国税庁の民間給与実態統計調査では、平成29年度で不動産販売職は平均年収がおよそ418万円程度という結果が出ています。
頑張ったら頑張った分報酬が上乗せされる歩合制の職業でもあるため、短期で年収400万円を超えたいと考えている人におすすめです。
運輸業
不動産販売業とともに年収400万円を超える仕事といわれているのが「運輸業」です。
長距離ドライバーなどがこの年収400万円を超える仕事だといわれています。
民間給与実態統計調査の結果では平成29年度で432万円の平均年収という結果が出ています。
ただし、デメリットとしては拘束時間や時間が不規則になるため、生活スタイルがかなり限定され、意外と自分のために使う時間が少ないという声も多いです。
短期的に年収400万円を超えたいと考えている人におすすめです。
年収400万円あればそれなりの生活が可能
年収400万円の人の生活レベルや手取り・ボーナス額などをご紹介しましたが、結論をまとめると年収400万円程度あればある程度の生活をすることができます。
ただし、独身の場合は充実した暮らしを送ることができますが、結婚して子供ができている場合は子供の人数によって支出が飛躍的に上がります。
子供がいる場合は年収400万円でも足りないため、共働きを行うのが好ましいです。
余裕のある生活を送りたいと考えている人は年収400万円を目安にして頑張ってみましょう。
