50代で未経験の転職となると、年齢的に厳しいのかもしれないと不安になることもあるかと思います。
ですが、未経験の50代でも転職できる職種はたくさんあります。
そこで今回は50代の未経験でも転職可能な職種について解説しつつ、成功させる4つのポイントについても紹介していきます。転職を考えている50代の方は是非参考にしてみてください。
50代の未経験の転職が可能な職種5選
「50代だし未経験だから」という理由で転職することを諦めていませんか?
確かに20代、30代の人たちとは違って50代の方は転職するのが難しい傾向にあります。
しかし業界によっては未経験の50代でも転職できるところもあるのです。
50代の未経験の転職が可能な職種を以下5つに分けて順番に解説していきます。
- 警備業界
- 営業業界
- 福祉業界
- 接客業界
- タクシー業界
警備業界
未経験の50代でも転職できる職種として警備業界が挙げられます。
警備業界に就職すると主に企業や商業施設、駅などで警備員として働くことになります。
警備業界は人に感謝される、自分に合う業務が見つけやすいなどのメリットがあり、非常にやりがいがある仕事です。
しかしその一方で常に危険と隣り合わせである、体力がいるなどの難点もあります。
警備業界では50代の人も多く働いており、特に必要な資格等もないため、体力があれば即戦力として歓迎されることが多いです。
営業業界
もし前職での経験を生かして働きたいというのであれば、営業職として就職するのもオススメです。
50代の営業マンは20代、30代の人たちと違い、1から教育する必要がない場合が多く、即戦力として歓迎される可能性もかなり高いです。
特に不動産業界、IT業界などではベテランの営業マンの需要も高いため、転職が成功することも多いでしょう。
しかし、どの会社も20〜30代の営業マンが大半を占めており、50代ということが転職のハンデとなる可能性も高いのでご注意が必要になります。
福祉業界
50代の未経験でも転職できる業界としては福祉業界も挙げられます。
少子高齢化社会となっている日本では福祉業界の需要が急速に高まっているのですが、福祉業界への従事者が年々少なくなっているのが現状です。
慢性的な人手不足となっている福祉業界では未経験の50代でも受け入れてくれるところも非常に多いです。
また、50代の人は非常に物腰柔らかな人が多いので、福祉業界には最適な人材であると言えます。
職員を募集している企業もかなり多いので、比較的に転職先を探しやすいので未経験の方でも転職しやすい業界です。
接客業界
接客業は業界によっては50代の未経験者でも転職を受け入れてくれる企業が多いです。
また専門知識を必要としないことも多いので、前職で全く違う業界にいたという人でも比較的に馴染みやすい職種と言えるでしょう。
福祉業界同様に、50代の人の物腰柔らかな性格を買われて、即戦力として採用してもらえる場合も多いです。
ただしアパレルなどの若者をターゲットとした業界への転職は、年齢がハンデになることがあるので事前に確認しておきましょう。
タクシー業界
どんどん働いて収入をアップさせたいという方はタクシー業界への転職もオススメです。
高齢のスタッフが多いタクシー業界では、未経験の50代を採用する企業も非常に多くあります。
運転業務のため視力や体力がしっかりあれば、未経験でも特に問題はないでしょう。
タクシー業界では歩合制を採用している企業が多く、乗車率をアップさせればその分収入も増えます。
ですので、とにかく働いて稼ぎたいという人はタクシー業界を視野に入れてみてはいかがでしょうか?
ただし、タクシー業界には厳しいノルマやガソリン代・車の整備費などの負担などを強いてくる企業もありますので、会社選びが非常に重要になってきます。
50代の未経験の転職が不可能な職種3選
未経験の50代が転職可能な職種も存在していますが、不可能な職種も同時に存在しています。
その多くが資格が必要で、未経験では働くことが困難だという職種です。
50代の未経験の転職が不可能な職種を以下3つでご紹介していきます。
- 看護師
- 弁護士
- 税理士
看護師
50代の未経験の転職が不可能な職種一つ目は看護師です。
看護師の職に就くには看護師国家資格試験に合格する必要があります。
看護師国家資格試験は、大学や専門学校を卒業している必要があるため、未経験の50代が転職で看護師職に就くのはほぼ不可能と言っても良いでしょう。
しかし、看護師のサポート役に徹する看護助手であれば、特に必要な資格はありませんので、看護系の職種で働きたい方は看護助手も考えてみてはいかがでしょうか?
弁護士
弁護士も未経験の50代が転職するには、ほとんど不可能に近い職種と言っても良いでしょう。
弁護士になるためには司法試験に合格する必要があるのに加え、試験は非常に困難を極めます。
また司法試験の受験資格を得るためには、ロースクールを卒業するか司法試験予備試験に合格する必要があります。
どちらもかなり困難で、時間もかかるため未経験の50代が今から弁護士を目指すのはかなり厳しいでしょう。
どうしても弁護士関係の仕事に就きたいというのであれば、弁護士事務所の事務員を検討することをオススメします。
税理士
弁護士や看護師同様、税理士も特別な資格を必要とするため、50代の未経験の転職が不可能な職種と言えます。
税理士になるためには税理士試験に合格する必要があり、大学や専門学校で特定の単位を取得していなければそもそも受験資格を得ることもできません。
試験内容もかなり難解なので未経験の50代が挑むのはかなり厳しいです。
しかし、弁護士同様に税理士事務所の事務なら働ける可能性があるので、こちらも検討してみてはいかがでしょうか?
50代の未経験の転職を成功させる4つのポイント
50代の未経験の転職が可能な職種も数多くありますが、若い世代の転職と比べると苦戦を強いられることも多いです。
そのため転職活動をする前に入念な準備をする必要があります。
50代の未経験の転職を成功させるポイントを以下4つに分けて詳しく解説していきます。
- 自己分析をしっかりと行う
- 長期戦も覚悟して、十分な貯蓄を用意しておく
- 面接対策をしっかりと行う
- 複数社に応募をする
自己分析をしっかりと行う
50代の未経験の転職を成功させるポイントとしては自己分析をしっかり丁寧に行うことが重要です。
未経験の業種に転職活動をすると、どうしても経験者に比べて大きなハンデを抱えてしまいます。
しかし、以前働いていた業種との共通項や自分の強みなどを明確に面接官に提示することができれば、転職活動を有利に進めることができるでしょう。
まずはこれまでの職歴や得てきたスキルをしっかり洗い出し、転職したい業種に活かせるものはないか自己分析してみましょう。
長期戦も覚悟して、十分な貯蓄を用意しておく
未経験の50代が転職活動をするにあたって、十分な資金を用意しておくことは非常に重要なことです。
転職支援サービスの費用や面接に行くための交通費、その間の生活費など様々な面でお金が必要になります。
また、50代からの転職は何かと不利に働くことが多いため、なかなか内定を勝ち取れないということも考えられます。
そのため、転職活動が長期化することも見越して、その間の資金を用意しておくことがオススメです。
面接対策をしっかりと行う
50代の未経験の転職を成功させるには面接対策を徹底して行いましょう。
50代となると年齢はもちろんですが、就職しても職場に馴染めないと見なされてしまうことも多く、かなりマイナス点が多いです。
一方で、今まで培ってきたスキルや経験を評価してもらえることも多く、即戦力として迎え入れてくれる企業も多くあります。
ですが、スキルや経験を十分にアピールするには面接対策が重要です。
事前に転職支援サービスなどで面接対策をしてもらい、万全の態勢で面接に臨めるようにしましょう。
複数社に応募をする
50代で未経験の転職を成功させたいのであれば、気になった企業に積極的に応募しましょう。
ですが、なかなか希望する職種に内定をもらえないということも考えられます。
希望する職種があり、そこに向かって一点突破するのも良いですが、50代の転職活動は苦戦する場合が多いので複数社を視野に入れておくのがおすすめです。
多少自分の期待にそぐわない企業でも複数社応募することによって、内定を獲得できる可能性も格段にアップします。
まずは気になる企業をいくつかリストアップしてから、応募してみましょう。
50代未経験での転職後は大変といわれる3つの理由
50代で未経験の転職は20代、30代の人たちに比べて大変だと言われています。
それには様々な理由があるのです。
50代未経験での転職後は大変といわれる理由は以下3つでご紹介していきます。
- 新しい職場に馴染めずに苦労
- 記憶力が低下し仕事を覚えられず注意される
- 体力的に厳しい
新しい職場に馴染めずに苦労
50代の人が転職後に新しい職場に馴染めず、苦労して退職してしまうという話はよくあることです。
50代の人が中途採用で入社してくると、ほとんどの場合上司や同僚が年下になります。
そうなると周りの人は気を使って強く言えないことも多く、腫れ物のような扱いを受けてしまうのです。
また、50代の未経験者でも前職ではそれなりのキャリアを積み重ねていますので、プライドもあります。
年下に基本的なことを注意されたり、新しい仕事についていけなかったりするとプライドが傷ついてしまい、退職をしてしまうケースが多いことを理解しておきましょう。
記憶力が低下し仕事を覚えられず注意される
50歳を超えると記憶力が低下してきている人も多く、仕事を覚えられないというのも50代が転職後に苦労する要因です。
前職でキャリアを積み重ねてきた人でも転職したら、その会社の業務を新しく覚え直さなくてはいけません。
しかし、50代の人は若い世代の人たちと違って記憶力が低下してきている場合があります。
そのため、基本的な業務を覚えるためにかなりの時間を要したり、細かいミスを連発すると言ったことも考えられます。
細かいミスが続くと周りから信用されなくなり、徐々に職場で浮いた存在になっていくのです。
体力的に厳しい
年齢もそれなりになると体力の低下も著しく、業種によってはかなり苦労することが考えられます。
50歳を超えてくると長時間労働が体力的にもかなり厳しくなってきます。
そのため、もし長時間勤務がメインの企業に入社してしまうと、体が耐えられず体調を崩したり、業務についていけなくなったりして退社を余儀なくされてしまうこともあるのです。
やってみたい職種であっても、自分の体力でもこなして行ける業務内容なのかを事前に確認しておきましょう。
50代未経験でも転職可能。諦めずに挑戦しよう
今回は50代の未経験の転職が可能な職種や成功させるポイントについてまとめてきました。
50代で未経験の転職はかなり厳しい戦いにはなりますが、不可能なわけではありません。
職種や業界を選べば即戦力として活躍できる可能性も十分ありますので、50代で未経験だからといって諦めず、転職活動に挑戦していきましょう。
