転職の面接で何を聞かれるのか不安、という方も多いでしょう。
転職活動において、面接は重要なフェーズなので、しっかりと想定問答を対策しておく必要があります。
こちらの記事では、転職活動での面接の流れと、必ず聞かれる質問20個についてご紹介します。
転職の面接は事前に内容を把握しておくと心強い
いざ面接という状況になると、頭が真っ白になってしまいがちです。
話し始めても、自分でも何を喋っているのかわからなくなってしまったりと、その場は想定以上に緊張感のあるものです。
事前に何を聞かれるか把握をしておけば、落ち着いて面接本番を迎えることができますので、想定問答の対策は必須です。
転職の面接の流れについて
転職活動の流れは、一般的につぎのとおりに進んでいきます。
- 書類選考
- 一次面接
- 最終面接
- 内定
面接回数は2回が一般的ですが、状況によって1回だけで終わったり3回以上行われることもあり、場合によって異なりますので注意しましょう。
一次面接は現場や人事の採用担当者が面接官となる場合が多く、実務においてどんな貢献をしてくれる人なのかを現場目線で見られるのが一般的です。
一方で最終面接は、管理職や役員、社長との面接になる場合が多く、経営的な目線から選考される場合が多いです。
転職の面接の特徴とは
転職活動において面接の回数は、少ない場合は1回、どんなに多くても3~4回で終わります。
新卒採用では、ポテンシャルでマッチングさせるため、何度も会って確認する必要があり、長いフローで面接が行われることが多いでしょう。
しかし、転職の場合はスキルでマッチングできるため、何度も会う必要がなく、面接の機会は少ない回数しか設けられません。
チャンスが少ない分、短い時間でアピールを行う必要があり、濃い内容にするよう入念に準備をしていく必要があります。
転職の面接で必ず聞かれる最新の質問3個【序盤編】
ここからは、緊張が大きい面接の序盤段階に聞かれる質問3つをご紹介していきます。
- ①現在までの職務履歴はどうか
- ②前職を退職した理由は何か
- ③企業を志望した理由は何か
①現在までの職務履歴はどうか
転職活動の面接でまず聞かれるのは、今までの経験や経歴です。
職務履歴を聞く理由は、採用したらどんな働きができそうか、というスキルのチェックをするためです。
なかには、「自己紹介を交えて職歴を教えてください」と、いきなり質問に入る場合もありますので、まずは経歴を聞かれると心づもりをしておいた方がいいでしょう。
②前職を退職した理由は何か
転職理由は、面接で必ず聞かれる重要な項目です。
企業が転職する理由を聞く意図としては、採用後に「また同じ理由で辞めてしまわないか?」という部分チェックするのがメインです。
ここで、後ろ向きな発言をしてしまうと、同じ不満を抱いて辞める人だと思われてしまうので、転職理由は前向きな内容を話すようにしましょう。
③企業を志望した理由は何か
企業は志望理由を聞き出すことで自社に対する本気度を測っています。
入社後活躍してくれるイメージを持てるかを見極めて、採用するかどうかの判断材料にしています。
しっかり事前に企業研究をし、その企業ならではの魅力点を自分の言葉で語れるよう準備していきましょう。
転職の面接で必ず聞かれる最新の質問4個【中盤編】
ここからは、面接の中盤で聞かれる質問を4つご紹介していきます。
- ①自分の長所と短所(強みと弱み)は何か
- ②将来達成したいことは何か
- ③これまで仕事で感じた不満は何か
- ④採用された場合の企業のメリットは何か
①自分の長所と短所(強みと弱み)は何か
企業が強みを聞く理由は、採用したらどんな貢献ができる人かを知りたいからなので、自分のスキルをメインに話すのが基本です。
一方で、弱みを聞く理由は、弱みをどう克服したり、カバーしようと考えているのかを見たいからで、単に短所が知りたいわけではありません。
弱みを聞かれたら「今後はこういう風にカバーしていきたい。」と展望まで話すように心がけましょう。
②将来達成したいことは何か
企業が将来的な目標を聞く理由は、仕事に高い熱量で取り組める人なのかを知りたいからです。
将来達成したいことをチェックすることで自ら目標設定ができる人かどうかをふるいにかけています。
プライベートなことではなく、仕事での目標を話すように気を付けましょう。
③これまで仕事で感じた不満は何か
仕事で不満に感じたことを聞くのは、意外にも定番的な質問です。
この質問の意図は、「不満を他責にせず改善するために自分で行動できる人か」を知りたいからです。
例えば「上司のせいで自分の失敗になってしまった」というような話をしてしまうと、人のせいにして自分で努力をしない人だ思われるのでNGです。
不満を聞かれた場合は、実際に感じた不満をポジティブな方向に導くよう頑張ったエピソードを話せるかどうかがポイントです。
④採用された場合の企業のメリットは何か
企業は採用するからには、入社後活躍してくれる人に内定を出したいと考えています。
入社後どんな貢献ができるのか?自分を採用するメリットを、自信をもって答えられるほど仕事にプライドを持てている人なのかを面接で見ています。
アピールするチャンスでもありますので、自分なんか、と思わず物おじせずに答えるようにしましょう。
転職の面接で必ず聞かれる質問3個【20代編】
転職の面接では年齢によって聞かれることが様々なので、年代別に対策をしていく必要があります。
ここからは、20代の求職者が面接で聞かれる質問について3つご紹介します。
- ①自分にとって仕事とは何か
- ②仕事をする時に心がけていることは何か
- ③最近の関心のあること/感銘を受けたことは何か
①自分にとって仕事とは何か
仕事とはなにかという問いは若手層によく聞かれる質問です。
企業は経験がまだ浅い20代の候補者に、高いスキルを求めていない場合が多いです。
その代わり、これからスキルを習得して活躍してくれる人かどうかを見極める必要があり、仕事に対する価値観を聞くことで、高い意欲で仕事に取組み将来活躍できそうな若者かどうかを見ています。
②仕事をする時に心がけていることは何か
仕事で心がけていることを聞くことで、仕事に対してこだわってとりくめる人なのかどうかを見ています。
言われた仕事だけを生半可な気持ちで取り組んでいないかどうか、ふるいにかけているのです。
自分なりのポリシーを仕事面で発揮できることがアピールできれば、高評価されるでしょう。
③最近の関心のあること/感銘を受けたことは何か
高いアンテナで時事問題などに興味をもっているか、ニュースを見て知識を高めているか、関心のあることを聞くことで見極めています。
また、ニュースを見て感じたことを聞き出すことで、その人の考え方や価値観を測り、社風にマッチしているかどうかも見ています。
準備していないと答えられない質問なので、時事情報をいくつかピックアップしてから面接に臨むといいでしょう。
転職の面接で必ず聞かれる質問2個【30代編】
30代の面接は、マネジメントできるか見られることが多く、中堅層ならではの想定問答を対策していく必要があります。
ここからは、30代の転職の面接で聞かれることを2つご紹介します。
- ①部下に話す時に心がけていることは何か
- ②業界の10年後はどのようになっているか
①部下に話す時に心がけていることは何か
30代の求職者の面接では、企業はマネジメントができる人かどうかを見ていることが多いです。
部下に対してどういう指導をするのか聞くことで、企業が求めているようなマネジメントの仕方ができる人かどうかを見られる場合が多いでしょう。
②業界の10年後はどのようになっているか
企業は10年後の話を聞くことで、先のことも見据えて仕事ができる人かどうかを見ています。
実際のところ、10年後どうなるか正解はだれにもわかりませんし、面接官も把握しきっているわけではありません。
だからこそ、業界に詳しければそれでいいというわけではなく、業界はこうなると思うから自身はこういう風に立ち回りたい、という自身のビジョンも添えて自論を語れる必要があります。
転職の面接で必ず聞かれる質問3個【未経験編】
スキルでアピールができない未経験者の面接では、技量を語れない分事前にしっかりと対策しておく必要があります。
ここからは、未経験者が面接で聞かれること3つをご紹介していきます。
- ①自分の今の課題は何か
- ②仕事での成功/失敗の経験があるか
- ③仕事で厳しいと感じたことは何か
①自分の今の課題は何か
未経験者に今の自分の課題を聞く背景は、成長していく意欲のある人かどうかを見たいからです。
そもそも企業がスキルのない未経験者を採用する理由は、入社後に成長して将来的に活躍できる、ポテンシャルの高い人材を育てたいからです。
課題を問いかけ、理想の自分とのギャップを聞き出すことで、どういう風に埋めようと努力しているかを確認し、成長意欲の高さを測っています。
②仕事での成功/失敗の経験があるか
企業が仕事の成功例と失敗事例を聞く理由としては、そこから何を学んだのか、次にどう活かしたのかを聞きたいからです。
失敗談は、単にこんなことで挫けた、つまづいた、という話ではなく、どのように乗り越えたのか、失敗からどんな教訓を得たのか、まで結びつけるように意識しましょう。
③仕事で厳しいと感じたことは何か
業務において厳しいと感じたことを聞き出す理由は、困難なことがあっても乗り越えられる人かどうかを見たいからです。
何を難しいと感じて、どのように乗り切ったのかを聞き出すことで、仕事を投げ出さずに活躍できる人かどうかをみています。
厳しかったことを話すだけでなく、どのように乗り越えたのかも話せるように準備しましょう。
転職の面接で必ず聞かれる質問5個【終盤編】
面接も終盤に近付くと、具体的な質問も多数問われることになります。
ここからは、面接の終盤において想定される質問を5つご紹介していきます。
- ①周りの人から見た自分の評価はどうか
- ②就職活動している他の業界/企業はあるか
- ③企業を選ぶ基準は何か
- ④現在の年収と希望の年収はいくらか
- ⑤(逆質問)面接官に質問はあるか
①周りの人から見た自分の評価はどうか
周りから見た自分はどう思われているか、他人の評価を聞かれるのも面接の定番的な質問です。
第三者からどう思われているのかを聞き出すことで、応募者の本質的な部分を探っています。
周りからの評価がマイナスな場合は、どのように改善しているのかまで話せるとよいでしょう。
②就職活動している他の業界/企業はあるか
企業が他の業界や他社選考の状況を聞く理由としては、内定を出したら入社してくれる人なのか、どんな考えで活動している人なのかを知りたいからです。
業界や企業群があまりにずれている場合、弊社は練習で受けているだけなのか、と本気度を低くとらえられてしまいがちです。
受けている業界がバラバラな場合は、なぜこの企業群を受けているのか自分なりの軸を明確に伝えられるようにしましょう。
③企業を選ぶ基準は何か
企業は、応募者の転職軸を探ることでどんな考えで転職活動を行っているのかというその人の思考性を知り、価値観が自社にマッチしているのかを確認しています。
「残業が少ないかどうか」「給料が高いかどうか」という本音の部分をそのまま話してしまうのはNGです。
自分の軸や価値観を話すように注意しましょう。
④現在の年収と希望の年収はいくらか
希望の年収を企業が聞く理由には、採用予算に合っているかどうかに加えて、自分の市場価値を正しく判断している人かどうかを見たいという要素もあります。
あまりに高い年収を希望すると、過大評価をする人だと思われ不合格になる可能性もあります。
年収は御社の都合に合わせます、というのが模範的な回答でしょう。
⑤(逆質問)面接官に質問はあるか
逆質問があるか聞かれる理由は、自社にどれくらい興味があって、入社意欲が高い人なのかを測りたいからです。
質問が無いと答えてしまうと、自社には興味がないのだとみなされますので、最低でも3つは逆質問を考えていくように対策しましょう。
転職の面接準備のためにできること
話すことを丸暗記して臨む方も多いですが、面接ではプレゼンのように流暢に話す必要はありません。
面接官は、応募者の人となりや思考性がどんな風なのかを知りたいと思っていて、喋りが上手であるか見ているわけではありません。
そのため、うまく話すために言葉を丸暗記するのではなく、自分の考えを自分の言葉で伝えられるように、話したいことのキーワードや要点を考えていくようにしましょう。
転職の面接の準備は流れや質問を把握するところから始めよう
転職活動での選考は、面接回数が少なくアピールできる機会が時間が限られています。
そのため、事前に流れを把握して、要領よく想定される質問の準備をしていくことが重要です。
上手く話す練習をするのではなく、自分の考えや価値観が伝わるよう、自分なりの言葉で話せるように対策していきましょう。
